(3)頬骨弓骨折(きょうこつきゅうこっせつ)

顎の構造

(1)病態

頬骨弓部の直接的な打撃で発症し、体部には骨折のないものです。
骨折が、頰骨弓部に限定されているときは、眼の症状や感覚障害は起こりません。

(2)症状

①耳の前の凹み、
②骨折部が、側頭筋に食い込むことによる開口障害、
この2つが主たる症状です。

(3)治療

XP、CTで確定診断が行われ、症状次第ですが、受傷後4~10日前後に、側頭部を1~2cm切開して器械を挿入、落ち込んだ骨を下から持ち上げる形成術が行われます。
プレートによる固定は必要なく、オペは、局所麻酔でも行うことができます。

(4)後遺障害のポイント

頰骨弓部だけの骨折にとどまるものであれば、先の症状は治癒する見込みが高いので、後遺障害を残すことはありません。