あらゆる事故において、過失割合は、相手の損保、加害者とのトラブルの始まりです。
Q 過失割合は、話し合いで決まるものでしょうか?
A いいえ、過失割合は、事故発生状況で決定されるもので、話し合いで決まるものではありません。
事故発生状況が全てであることについて、よく覚えておいてください。
そして、過失割合を説明するときは、貴方が信号待ち停止中に追突されたときは、0:100、つまり、貴方の過失を前で説明します。100:0といえば、貴方の過失が100%であることを意味します。
このことも、注意してください。
※赤信号で停止中に、追突された?
※信号機のある交差点で青信号に従って進行中、信号無視の相手車の衝突を受けた?
※片側1車線の幹線道路を直進中、センターラインをオーバーした相手車の正面衝突を受けた?
上記の事故発生状況では、相手方に一方的な事故の責任があり、過失割合は0:100となります。
ところが、信号機のない交差点での直進車同士の出合い頭衝突では、
大多数が、両方に事故の責任があるとされます。
「交差点では一旦停止し、交差道路の安全を確認しました。どちらからも車が来てなかったので交差点に進入したのですが、突然、衝突を受けたもので、私になんの過失もありません?」
これは、大阪のオバハンの代表的な自己主張ですが、「オバハンの車に衝突したのはロケットか?」
こんな反論で、過失は、左方優先の原則が適用され、オバハンの60%、60:40となります。
オバハンの進行する道路に一時停止の道路規制があったときは、両車が同速度で交差点に進入したとして、オバハンの過失は80%、80:20となります。
この60:40や80:20のこと、事故に至る責任の程度を率で表したものを過失割合といいます。