Q7 残業で上司の家に宿泊したが、住居と考えられるか?

当社では、夜11時を超えて残業を行ったときは、5000円を限度にタクシー代を支給しています。
先日、社員の田中さんはタクシーで自宅に帰らずに、会社の近くに住む上司の山本課長の勧めで課長宅に宿泊したのですが、翌朝、出勤途上で交通事故受傷しています。
本件でも、課長宅を住居と考え、通災の適用ができるのでしょうか?

残業で上司の家に宿泊した場合の通勤災害

A これは、就業上の事情によるものと見なされ、通勤災害の対象となります。
労災保険法で定める住居は、必ずしも固定された1カ所ではありません。
①長時間の残業や早出出勤等の就業上の事情、
②交通ストライキ等の交通事情、
③台風などの自然現象で不可抗力な事情、
これらの事情で、一時的に通常の住居以外の場所に宿泊する場合、そこが住居と判断されます。
さらに、通常は家族の居住地から通勤している人が、別に、会社の近くにアパートを借り、早出や長時間の残業の際には、アパートに宿泊し、そこから通勤しているときは、家族の居住地とアパートの両方が住居として認められることになります。
近くの弟の家に泊まったときは×なのに、矛盾しています。