Q16 一時的にバイク通勤した際の通勤災害

設計部の藤本さんが単車で退勤の途上、交通事故受傷しました。
藤本さんは通常は私鉄を利用して通勤しているのですが、当日は、残業の予定がありました。

一時的にバイク通勤した際の通勤災害

駅から自宅まではバスを乗り継いでおり、残業すればバスの時間帯に間に合わないので単車を利用したとのことで、当日の残業の指示は前日に上司から出ていましたが、急遽取りやめとなり、藤本さんは定時に退社したのですが、本件は通勤災害になるのでしょうか?

A通常、利用しない単車であっても、一般的に合理的な通勤方法と認められ、経路が合理的であれば通勤災害として労災保険の給付の対象となります。
合理的な経路とは、乗車定期券に表示されている経路、通常、これに交替することが考えられる経路であり、合理的な方法とは、鉄道・バス等の公共輸送機関、自動車、単車、自転車、徒歩等の通常用いられている交通方法です。

被災労働者が平常、用いているか、いないかは、関係なく、ロケットやハングライダーによる通勤を主張しなければ、通るのです。
合理的な経路・方法は1つではなく、複数の経路と方法が認められると理解してください。

ご質問で多いのは、「会社が禁止しているマイカー通勤の途上で交通事故受傷したが、通勤災害の適用は可能でしょうか?」 この場合でも、企業の社内規則に拘束されることはありません。
しかし、無免許、酒酔い運転となれば、当然のことながら合理的な方法を主張できません。
給付の支給制限が行われますので、運転してはなりません。

ご質問の文面は、通常の交通手段と異なった方法を取ったときは、それなりの業務上の必然性を要するのではないかと真剣にお考えの様子ですが、そんなことは、全く関係がありません。
これが問題となるのは、私鉄ストで、マイカー通勤者が、普段、私鉄を利用している同僚を同乗させる目的で経路を迂回する場合などに限ってです。
このときは、私鉄ストにより通常の経路が著しく渋滞したなどの合理的な理由を説明しなければなりません。近年、私鉄も殆どストを行いませんから、覚える必要はありません。