Q8 自宅から調査先に直行直帰の日常で、最寄り駅に向かう途中に事故?

弊社は、損害保険事故の調査会社です。
社員の調査員は報告書を届ける目的で出社しますが、日常は自宅から調査先に直行直帰をしており、必要な事務連絡は電話とFAX・メールで行っています。
当然に、会社もこのことは承知しており、認めています。
先日、調査員の中村さんが調査の目的で自宅を出て、最寄りの駅に徒歩で向かっている途中、交通事故受傷し、現在も入院しています。
本件は、通勤災害、業務災害のどちらで申請すべきでしょうか?

A 労災保険で説明する通勤とは、「住居と就業の場所を往復する行為、」 といわれています。
本件では、「調査先が就業の場所に該当するか?」 これが問題となります。
労災保険の解釈は、特定の区域を担当し、区域内の数カ所の用務先と自宅との間を往復しているときは、最初の用務先が業務開始の場所で、最後の用務先が業務終了の場所と認められると考えています。したがって、外勤業務であっても「特定区域」を担当しているときに限っては、自宅と特定区域との往復行為は通勤行為となります。
ご案内のケースは、特定の担当区域を持っているわけではありませんが、この場合は、出張中と同じ取り扱いで業務上災害と捉えます。
つまり、自宅を出てから戻るまでの全過程について、業務遂行性が認められるのです。