Q6 営業先から会社に戻らず帰宅、そして事故?

少し複雑な死亡事故となります。
当社の営業担当の田代さんですが、17:00頃に、「仕事が終わり次第、仕事先から直帰します。」 との電話連絡が本人よりありました。職種が営業ですから、以前にも、そういうことは度々ありましたが、今回は、20:00頃に交通事故受傷し、死亡したのです。
その時刻まで仕事をしていたのかどうかが、本人が亡くなっており、はっきりとしません。
ただし、死亡時の服装は出勤時のスーツで、営業のパンフレットの入ったカバンも携行していました。
本件は、業務災害として認められますか?

A事業所の施設外で被災し、労働者が死亡したときは、業務上災害の認定要件である業務遂行性や業務起因性の立証は大変困難です。
ただし、この営業担当の立ち回り先の証言から、業務に従事していた事実が証明されれば、業務遂行性は認められることになり、業務起因性は交通事故受傷ですから、なんの問題もありません。
では、これが立証できないとき、厚生労働省は、「被災者が業務に従事していたであろうことが客観的に推認されればいい。」 との判断を示しています。
事業所は当日の営業担当の行動を丹念に調査する必要があります。