Q3 会社内の倉庫で荷の積み降ろしを終え、高さ2mの荷の上からコンクリート床に飛び降り、足首を骨折したのですが、業務災害となるでしょうか?

ハシゴを使わず飛び降りてケガした場合の労災

交通事故ではありませんが、当社の社員の山下さんが、会社内の倉庫で荷の積み降ろしを終え、高さ2mの荷の上からコンクリート床に飛び降り、足首を骨折しました。
他の社員は梯子を使って降りましたので、怪我をしていません。
山下さんは梯子まで行くのが面倒で、大した高さではないと軽い気持ちで飛び降りたとのことです。
業務上の災害として認められるでしょうか?

A 業務上の災害を認めるには、仕事をしている状態でなければなりません。
労働基準監督署は、「事業主の支配下にあり、その支配下にあることに伴う危険が現実化したものと経験則上認められること。」 難解な解説をしています。
ただし、仕事をしている状態であっても、その災害が業務から逸脱した行為や天災地変によって発生したときは、業務外の災害として取り扱われています。
「業務遂行性は認められたとしても、業務起因性が認められなければ、」 意味不明な解説です。
つまり、仕事中であっても、私的な行為を行っているとき、恣意的な行為を行ったための被災であれば、業務外の災害となるのです。

本件は、梯子を使用せずに飛び降りたことが、受傷の原因となっていますが、これを特段の恣意的行為とするのは被害者には酷な扱いとなります。
また労働者の重大な過失で支給制限の対象になるのは、労働安全衛生法の危害防止に関する規則で罰則に付されているものに違反して被災したときを要件とします。
今回は、これに該当するものではありませんので、業務災害の適用がなされます。
この説明は、業務災害を際立たせるために、こじつけた設定をしています。
通常は、荷扱い中に荷物の上から転落、負傷したとして業務災害の取扱いがなされています。