足関節の機能障害

足関節の可動域

等級 主要運動
背屈 底屈 合計
正常値 20 45 65
8級7号 5 5 10
10級11号 10 25 35
12級7号 15 35 50

足関節に参考運動はありません。

1)のびしろが少ない?

用廃、著しい障害、障害を残すものは、股関節、膝関節と同じルールですが、股関節や膝関節に比較すると可動域が小さいので、のびしろが少なくて苦労します。

正常値は65°ですから、患側が50°以下であれば、12級7号が認定されます。
4分の3は、48.7°ですが、5度単位で切り上げるルールにより50°となります。
小数点を巡る攻防ですが、信頼していた主治医が目検討で55°と宣言すれば、この瞬間にラストハードルを跳び越え、非該当の谷底に真っ逆さまに叩き落とされることになります。
37 歳男子であれば、地裁基準で 1770 万円が胡散霧消して終わってしまうのです。
痛い目を味わって、支障も残しているのに、後遺障害だけが非該当になる?
普通は、しばらく立ち直ることができません。

2)健側を鍛える?

いざ、後遺障害診断となって、力を入れて曲げないようにする被害者がときどき出現します。
「君は、後遺障害診断が近づくと、曲がらないようになるね?」
主治医から、こんな指摘をされた伝説の被害者、シンヤさんがいました。
シンヤさんは、ジコイチのHPを熟読して、この行動に至ったのですが、それは無理というものです。
浅はかで、小賢しい悪巧みが成功することはありません。

これをキッカケとして、私は、事故から2カ月を経過したことより、健側を鍛えなさいと指導しています。
私の長男と次男は、3歳の頃から空手教室に通っています。
今は、2人とも黒帯になりましたが、足関節の背屈は楽に30°底屈も無理なく60°まで曲がります。
計測時に力を加えて曲げないのは、真正な保険金詐欺ですが、健側を、より曲がるように鍛えるのは、詐欺でもなんでもなく、アスリートのストレッチであり、好ましいことなのです。
健側と患側の比較で、等級は認定されているのです。
等級を獲得するにも、知恵を絞らなければなりません。

3)足関節の機能障害が予想される傷病名

足関節部の骨折では、1内果・外果・後果の3果骨折が重症例です。
2足関節果部骨折、3コットン骨折、4変形性足関節症、5距骨々折、6外傷性内反足、7踵骨不顕性骨折、8踵骨々折、9距骨々軟骨損傷、10足根管症候群、11足底腱膜断裂、12足底腱膜炎、13第1楔状骨々折、14舟状骨々折、15舟状骨裂離骨折、16立方骨圧迫骨折=くるみ割り骨折、17踵骨前方突起骨折などで等級を獲得した経験則があります。18アキレス腱断裂、19アキレス腱滑液包炎でも足関節の運動制限で12級7号を獲得したことがあり、どんな傷病名でも、丁寧に仕上げなければならないと考えるところです。
上記の19の傷病名は、コンテンツ⇒傷病名と後遺障害⇒下肢・足趾で、後遺障害の立証を含む説明をしています。

4)足関節の計測

日本整形外科学会の公表する参考角度は、背屈20°底屈45°です。

背屈背屈
底屈底屈

計測者の膝上に、患者の足を置いて計測するのが一般的です。