(4)視野の障害

等級 内容 自賠責 喪失率
9 3:両眼に半盲症、視野狭窄または視野変状を残すもの 616 35
13 3:1眼に半盲症、視野狭窄または視野変状を残すもの 139 9

眼で見た情報は、網膜から後頭葉の視中枢に伝達されます。
右目で捉えた実像と、左眼で捉えた実像は、それぞれ視神経を通じて、大脳の視中枢に運ばれますが、左右の視神経は途中で半交差します。
これにより、左右の目で感知された情報を脳内で合体させ、物体を立体的に見ることができるのです。 この視覚伝達路に損傷を受けると、視力や視野に異常が出現します。

視野の障害

受傷後、見ようとする部分が見えにくい、目前や周りが見え難いなどの自覚症状から、気付くことが多いのですが、視野とは、眼前の1点を見つめているときに、同時に見ることのできる外界の広さのことで、半盲症、視野狭窄、視野変状について後遺障害等級の認定が行われています。

※日本人の正常な視野の平均値

正常値 上60 上外75 外95 外下80 下70 下内60 内60 内上60 計560
右眼
左眼

8方向の角度の正常値は、合計で560°となります。
これらの合計値が60%以下、つまり、336°以下となったときは、視野狭窄と認定されます。
単眼で13級3号が、両眼で9級3号が認定されます。
視覚伝達路が視神経交叉またはその後方で損傷を受けると、注視点を境に両眼の視野の左半分や右半分を欠損します。両眼視野の4分の1を欠損するものを半盲症といいます。

視野の障害

視野変状には視野欠損と暗点があります。

視野の障害

視野欠損とは不規則な欠損を、暗点とは盲点以外の視野にできる島状の欠損をいいます。
後遺障害の対象は盲点以外の絶対暗点となります。

比較暗点は、認定の対象ではありません。
管状視野、螺旋状視野等の機能的視野障害は、医学的に証明できないこと、回復困難な障害ではないところから、後遺障害として評価されません。

ゴールドマン視野計の他にフリッカー検査があります。
この検査は視神経障害の診断に有効な力を発揮します。

視野の障害

フリッカー検査

フリッカー検査の正常値は40~50c/sで、検査値が25~34c/sであれば、再検査が必要となり、前後3回の検査を受け、数値の最も低いものを記載します。

25c/s以下であれば、著しい低下となり視野狭窄で後遺障害の認定対象となります。