脛骨と腓骨の働き

脛骨と腓骨

脛骨は、膝と足首の間にあり、すねを形成する太い骨のことで、下腿の前面内側に位置し、腓骨と対になって下腿を支えています。

脛骨は、大腿骨に続いて、2番目に長い骨で、膝から上の全体重を支える役目を果たしています。
すねをぶつけて飛び上がるほど痛いところ、いわゆる弁慶の泣き所が、脛骨なのです。

交通事故では、膝関節と連結しているため、脛骨を骨折すると、関節内の構造体である半月板や靭帯損傷を合併し、重症化することが多いのです。

膝のお皿の下を外側に触っていくとボコッと出ている骨があります。
その出っ張りと、足首の外くるぶしを結んでいるのが腓骨です。

脛・腓骨々幹部骨折では、腓骨の一部を骨採取し、脛骨の骨折部に移植することも行われており、腓骨は骨折しても日常生活に影響しないと思われていますが、腓骨は、実は、膝や足首の痛み、足の疲労に大きく関係しているのです。

腓骨々幹部骨折のXP画像

腓骨々幹部骨折のXP画像

腓骨々幹部骨折のXP画像です。
転位が大きく、AOプレートで内固定されています。

腓骨の役割は、2つあるのですが、まず第1は、歩行時の衝撃の吸収です。
人は、地面からの反発力を吸収しながら、歩き、走っています。
一歩、一歩ごとのショックアブソーバー機能は、腓骨の働きによるものです。
もう1つの役割は、腓骨の存在により、その下の足関節を、さまざまな方向に動かせることです。
サッカーの絶妙なシュートやパス、あるいはドリブルなどは、下腿骨が2本あることにより、足首が自在に動くことではじめて可能となっているのです。

最近、腓骨体重によるO脚が問題提起されています。
太さが脛骨の4分の1に過ぎない腓骨に頼り、足の外側で体重を支えている人が増えているのです。

体重は太い骨の脛骨に掛けるべきですが、無意識に腓骨に体重を掛ける人が増えているのです。
脛骨体重では、かかとに体重が乗り安定しますが、腓骨体重では、かかとに体重が上手く乗らず、小指側体重になり、バランスを外側に崩しやすい、膝痛、足首の痛み、ふくらはぎの疲れ、O脚になりやすくなるのです。どの骨に体重をかけるかで足の負担が変わる、ここは、重要なポイントです。

腓骨は、転位しやすい骨であり、腓骨体重、足組み、草むしりなど膝を曲げる姿勢などを長時間続けると、腓骨は、やや外側に転位していきます。

腓骨は、腓骨神経を圧迫しやすい為、腓骨のずれが大きくなると、膝下の外側から足の甲にかけてのしびれや感覚異常、足首や足指を上げることができない、つまずきやすくなった、これらの症状が出現します。腓骨の転位は、痛みだけでなく、しびれにも関係してくるのです。

足に痛み、しびれがある、足が疲れやすい方は、膝下5~10cmの位置を手ぬぐいなどで、きつめに縛るのです。腓骨の外側のずれが抑えられることで、脛骨体重となり、足首と膝が安定するのです。
これを1カ月程続けると 腓骨の外側のずれは改善され、自然に脛骨体重となります。
この間は、長時間の足組み、しゃがみ込む姿勢は 避けなければなりません。
モデル歩きを気取って、挙げ句の果てにO脚では、お話になりません。