(2)眼の調節機能障害

等級 内容 自賠責 喪失率
11 1:両眼の眼球に著しい調節機能障害または運動障害を残すもの 331 20
12 1:1眼の眼球に著しい調節機能障害または運動障害を残すもの 224 14

眼の調節機能は、水晶体が果たしており、水晶体は、近くのモノを見るときは膨張、遠くのモノを見るときは縮小して、奥の網膜に像を結びます。
カメラに置き換えれば、ピント合わせのことです。
調節力は、ジオプトリ(D)の単位で表します。

アコモドポリレコーダー

検査には、アコモドポリレコーダーが調節機能測定装置として使用され、調節力が年齢ごとの調節力の2分の1以下となったものが後遺障害の対象となります。

※年齢ごとの調節力

年齢 調節力 年齢 調節力
15 9.7 45 3.1
20 9.0 50 2.2
25 7.6 55 1.5
30 6.3 60 1.35
35 5.3 65 1.3
40 4.4

調節力の1.5Dは、実質的な調節機能を失っていることであり、被害者の年令が55歳以上では、調整力障害は等級認定の対象になりません。
眼球の水晶体を摘出し、眼内レンズに置換したときは、調節力が完全に失われるのですが、55歳以上では、等級認定の対象になりません。
老眼鏡が必要な年齢になれば、「あ~ぁ、とうとう俺の調節力は失われたのか?」 と悟ることです。

調節機能障害は、アコモドポリレコーダーを使用し、少なくとも 3 回以上の検査を重ね、その結果がほぼ一定で、正常な人の2分の1以下であれば、著しい調節機能障害で、単眼で12級1号、両眼で11級1号が認定されます。

1 眼に調節力障害を残す30歳の被害者では?
1 眼の近点距離が 35cm 、遠点距離が∞であったときは、
近点の屈折力は、100÷35cm=2.85D
遠点の屈折率は、100÷∞=0D
調節力は、 2.85D-0D=2.85D となり、
30歳の調節力、6.3D の2分の1以下となり、12級1号が認定されます。
こんな計算式を覚える必要はありません。