等級 | 内容 | 自賠責 | 喪失率 |
4 | 6:両手の10本の手指の全部の用を廃したもの | 1889 | 92 |
7 | 7:1手の5本の手指の用を廃したもの | 1051 | 56 |
7:1手の親指を含む4本の手指の用を廃したもの | |||
8 | 4:1手の親指を含む3本の手指の用を廃したもの | 819 | 45 |
4:1手の親指以外の4本の手指の用を廃したもの | |||
9 | 13:1手の親指を含む2本の手指の用を廃したもの | 616 | 35 |
13:1手の親指以外の3本の手指の用を廃したもの | |||
10 | 7:1手の親指の用を廃したもの | 461 | 27 |
7:1手の親指以外の2本の手指の用を廃したもの | |||
12 | 10:1手の人差し指の用を廃したもの | 224 | 14 |
10:1手の中指の用を廃したもの | |||
10:1手の環指の用を廃したもの | |||
13 | 6:1手の小指の用を廃したもの | 139 | 9 |
14 | 7:1手の親指以外の手指のDIP関節を屈伸できなくなったもの | 75 | 5 |
手指の用を廃したものとは、以下の3つとなります。
※親指ではIPより先、その他の指ではPIPより先の2分の1以上を失ったもの、
※親指ではIPとMCPのいずれかに、2分の1以下の可動域制限が認められるもの、
※その他の指ではPIPとMCPのいずれかに、2分の1以下の可動域制限が認められるもの、
1)親指
MCP関節 | IP関節 | 他の運動 | |||||||
屈曲 | 伸展 | 計 | 屈曲 | 伸展 | 計 | 橈外転 | 掌外転 | 計 | |
正常値 | 60 | 10 | 70 | 80 | 10 | 90 | 60 | 90 | 150 |
用廃 | 30 | 5 | 35 | 40 | 5 | 45 | 30 | 45 | 75 |
手指の関節に参考運動はありません。
2)親指の計測
机の上に手を置いて計測、原則として、手指の背側に計測器を当てます。
①親指MCP関節の屈曲⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は60°です。
②親指MCP関節の伸展⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は10°です。

屈曲

伸展
③親指IP関節の屈曲⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は80°です。
④親指IP関節の伸展⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は10°です。

屈曲

伸展
3)その他の指
その他の指 | MP関節 | PIP関節 | ||||
屈曲 | 伸展 | 計 | 屈曲 | 伸展 | 計 | |
正常値 | 90 | 45 | 135 | 100 | 0 | 100 |
用廃 | 45 | 25 | 70 | 50 | 0 | 50 |
手指の関節に参考運動はありません。
手指の関節は、母指にあっては、指先に近い方からIP、MCP関節、
親指以外の手指では、指先に近い方からDIP、PIP、MCP関節といいます。
4)手指の機能障害が予想される傷病名
1中手骨頚部骨折、2ベンネット骨折、3ボクサー骨折、4親指CM関節脱臼、5PIP関節の脱臼骨折、
上記5の傷病名は、コンテンツ⇒傷病名と後遺障害⇒上肢・手指で後遺障害の立証を含む詳細を解説しています。
5)その他の手指の計測
①MCP屈曲⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は90°です。
②MCP伸展⇒、日本整形外科学会の公表する参考角度は45°です。
開始肢位

屈曲

伸展
③PIPの屈曲⇒日本整形外科学会の公表する参考角度は100°です。
屈曲
机の上に手を置いて計測、原則として、手指の背側に計測器を当てます。
④手指屈曲複合判定
計測器のねじを緩め、指の長さに計測器を調節、ネジを締めて計測します。