下肢・足趾の後遺障害

下肢は、股関節、膝関節と足関節の3大関節で構成されており、
①股関節から膝関節までを大腿部といい、大腿骨と呼ばれる1本の長管骨が走行しています。
②膝関節から足関節までを下腿骨といい、脛骨と腓骨の2本の長管骨が走行しています。
③足関節以下、足趾までの間に、足根骨、中足骨があり、この間をリスフラン関節といいます。
なお、リスフラン関節は、下肢の3大関節には含まれていません。

下肢の後遺障害は、以下の7つに分類されています。

1最上位に切断障害

挫滅的な骨折や動脈損傷により、下肢の切断に至ったもの、
下肢と足趾切断の2つに分類されています。

2関節の脱臼や骨折に伴う機能障害、関節の拘縮による曲がらない、伸ばせない可動域制限

①骨折部の癒合不良により、転位、変形治癒により関節が拘縮したもの、

3神経麻痺

腓骨神経麻痺を代表とする神経麻痺
下肢には、坐骨、腓骨と脛骨の3本の神経が、違う経路を通り、足趾まで走行しているのですが、神経損傷は、神経を直接的に切断することや、脱臼や骨折に伴う神経圧迫を原因としています。

4主として膝の靱帯損傷に伴う動揺関節

脱臼とは、関節部にシッカリ収まっている骨が外れてしまった状態のことで、関節を構成している骨は、簡単に外れることのないように、靱帯で各々を引きつけています。
脱臼では、大多数で靱帯が損傷、切断することで、関節にぐらつき、動揺性を残します。

5上肢にはなかった下肢の短縮障害

複雑骨折、粉砕骨折などにより、骨折した側の下肢の長さが短縮したもの、
骨盤骨折後の骨盤の歪みにより、下肢の短縮と同じ障害が認められるもの、

6人工骨頭、人工関節に置換

不可逆的な関節内骨折により関節の再建が困難で、人工骨頭や人工関節に置換されたもので、高齢化社会を反映してか、増加しています。

7奇形、変形障害

偽関節と診断されていますが、骨癒合の不良で、骨折部が関節化したもの、