上肢・手指の後遺障害

上肢・手指の後遺障害

上肢は、肩関節、肘関節と手関節の3大関節で構成されており、
①肩関節から肘関節までを上腕部といい、上腕骨と呼ばれる1本の長管骨が走行しています。
②肘関節から手関節までを前腕骨といい、橈骨と尺骨の2本の長管骨が走行しています。
③手関節以下、手指までの間に、手根骨、中手骨がありますが、手指の関節は、上肢の3大関節には含められていません。

上肢の後遺障害は、具体的には6つに分類されています。

1最上位に切断障害

挫滅的な骨折や開放性粉砕骨折、動脈損傷では、やむを得ず上肢を切断するものがあり、上肢と手指切断の2つに分類されています。
上肢を走行する動脈は、鎖骨下動脈⇒腋窩動脈⇒上腕動脈と名を変えて走行しています。
そして、肘関節部で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれています。

2関節の脱臼や骨折に伴う機能障害、関節の拘縮による曲がらない、伸ばせない可動域制限

上肢では、脱臼や骨折に伴って、多発している後遺障害です。

3神経麻痺

上肢の神経麻痺は、上腕神経叢麻痺とフォルクマン拘縮の2つが重症例です。
その他では、上肢には正中、橈骨、尺骨の3本の神経が、別々の経路を辿って手指まで走行しており、神経損傷は、直接的な切断や、脱臼や骨折に伴って神経を圧迫することでも発症しています。

4主として肘の靱帯損傷に伴う動揺関節

肘関節の脱臼や関節内骨折では、関節を引きつけている靱帯が損傷し、関節にぐらつき、動揺性を残すことがあります。関節の動揺性は、ストレスXP撮影で、具体的に立証しなければなりません。

5人工骨頭、人工関節に置換

不可逆的な関節内骨折により関節の再建が困難で、人工骨頭や人工関節に置換されたもので、高齢化社会を反映してか、増加しています。

6脱臼骨折後の変形や奇形、

近年、医学の進歩に伴って、少数例となっています。
なお、上肢の短縮は、等級認定の対象として扱われません