(5)まぶた(眼瞼)の障害

1)まぶたの欠損

等級 内容 自賠責 喪失率
9 4:両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの※ 616 35
11 3:1眼のまぶたに著しい欠損を残すもの 331 20

※まぶたの著しい欠損とは、まぶたを閉じたときに、角膜を完全に覆うことのできないものをいいます。

まぶた(眼瞼)の障害

まぶたの一部に欠損を残すものとは、瞼を閉じれば角膜は完全に覆うことができるものの、白目が露出している状態をいいます。単眼で14級1号、両眼で13級4号が認定されています。
まぶたの欠損は、外貌の醜状障害としても捉えることができます。
両方の観点から捉え、いずれか、上位等級の認定を受けることになります。

2)まぶたの運動障害

等級 内容 自賠責 喪失率
11 3:両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの 331 20
12 2:1眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの 224 14
13 4:両眼のまぶたの一部に欠損または睫毛はげを残すもの 139 9
14 1:1眼のまぶたの一部に欠損または睫毛はげを残すもの 75 5

まぶたの運動障害は、顔面や側頭部の強打で、視神経や外眼筋が損傷されたときに発症します。 ホルネル症候群、動眼神経麻痺、外転神経麻痺、まぶたの外傷が代表的な傷病名です。
まぶたには、
①まぶたを閉じる=眼瞼閉鎖、
②まぶたを開ける=眼瞼挙上、
③またたき=瞬目運動の 3 つの運動があり、後遺障害の、まぶたに著しい運動障害を残すものとは、まぶたを閉じたときに、角膜を完全に覆えないもので、兎眼といいます。
まぶたを開いたときに、瞳孔を覆うものは、眼瞼下垂といいます。
単眼で12級2号、両眼で11級2号が認定されますが、男女ともに、相当に深刻です。

まぶた(眼瞼)の障害

睫毛はげは、睫毛の生えているまぶたの周縁の2分の1以上にはげを残すものにが対象です。
単眼で14級1号、両眼で13級4号が認定されています。

3)その他  瞳孔の異常と涙小管の断裂

瞳孔は通常は光に反応して収縮します。
目に入る光量が低下すると最大6mmの大きさに散大するのですが、外傷性散瞳では、瞳孔が開いたままとなり、光に対する反応が消失または減弱します。

まぶた(眼瞼)の障害

瞳孔の対光反射が著しく障害され、著明な羞明を訴え労働に支障を来すものは、単眼で12級相当、両眼で11級相当が認定されます。
瞳孔の対光反射は認められるが不十分で、羞名を訴え労働に支障を来すものは、単眼で14級相当、両眼で12級相当が認定されます。いずれも、対光反射検査で立証します。

まぶた(眼瞼)の障害

涙小管断裂により、常に流涙が認められるものは、14級相当が認定されています。

1まぶたの外傷、2交感性眼炎、3外傷性眼瞼下垂、4ホルネル症候群、5外転神経麻痺、6滑車神経麻痺、7球結膜下出血、8角膜上皮剥離、9角膜穿孔外傷、10前房出血、11外傷性散瞳、12涙小管断裂、13外傷性虹彩炎、14虹彩離断、15水晶体亜脱臼、16水晶体脱臼、17無水晶体眼、18外傷性白内障、19眼窩底破裂骨折、20視神経管骨折、21硝子体出血、22外傷性網膜剥離、23外傷性黄斑円孔、24眼底出血・網膜出血・脈絡膜出血、25眼球破裂、26続発性緑内障、27外傷性斜視、28網膜振盪症、29眼精疲労・ドライアイ、30外傷性内頚動脈海綿静脈洞瘻、31飛蚊症、

上記の31の傷病名は、コンテンツ⇒傷病名と後遺障害⇒眼で、後遺障害立証のポイントを含めて解説しています。