Q20 退職後の労災請求における元雇用主の非協力

現在、業務中の事故受傷で休業しています。
以前から社長と折り合いが悪く、これを機会に退職を決意し辞表を提出しました。
退職後、労災保険の請求に捺印を求めたところ嫌がらせですが、捺印してくれません。
それでも請求ができるのでしょうか?

A 困ったことですが、意外によくあるケースです。
さて、休業(補償)給付を受けるには、治療のために仕事ができず、給与を得られない状態であることが前提ですが、休業(補償)給付支給請求書を作成して請求しなければなりません。

退職後の労災請求における元雇用主の非協力

1回目の請求には、事故の原因と発生状況、事故前3カ月間の給与の支給内容と平均賃金、休業の期間、傷病名と傷病経過を記載し、事業主、治療先の医師、被害者の署名捺印と賃金台帳やタイムカードの写し、交通事故証明書を添付する必要があります。
2回目以降は、休業の期間の記載と、残りは治療先と事業主、被害者本人の署名捺印でOKです。
お問合せが、2回目の請求であれば、事業主の捺印がなくても、労基署に出向いて、「嫌がらせか、捺印してくれなかった。」と言えばいいのです。
しかし、1回目の請求であれば、少し厄介です。

手元の給与支給明細書を持参するなどして、請求の事実を証明しなければなりません。
事業主の証明がなされていなくても、請求の内容と事実が確認できれば、支給はなされます。
手元に証明するものがないときは、労災保険の給付調査官が実際に事業所に出向き、給付の決定を行うこととなりますので、支給までに少し時間がかかります。
支給されないことにはならないので、この点は、安心してください。