Q15 復籍と遺族(補償)年金の継続受給について

復籍と遺族(補償)年金の継続受給について

一昨年、業務中の交通事故受傷で夫を亡くしました。
4歳の子供がおりますが、事情があって実家の籍に戻ることを決めたのですが、この場合でも、現在支給されている遺族(補償)年金を継続して受けられるのでしょうか?

A 労災保険法16条の4は、遺族(補償)年金の受給権は、以下の1つに該当するときは、消滅すると規定しています。
①受給権者が死亡したとき、
②受給権者が婚姻をしたとき、
届出をしていないものの、事実上、婚姻関係と同じ事情にあるものも含まれています。

③直系血族または直系姻族以外の者の養子となったとき、
④離縁によって死亡労働者との親族関係が終了したとき、
⑤子、孫または兄弟姉妹については、18歳に達したとき、
⑥障害の状態にある夫・子・父母・孫・祖父母または兄弟姉妹は、その事情がなくなったとき、

②③については届出を行っていなくとも、事実上、同じ事情にあれば、打ち切られます。
⑥については労働者の死亡当時、60歳以上であった夫、父母または祖父母、労働者の死亡当時、18歳未満の子または孫、労働者の死亡当時、18歳未満か60歳以上の兄弟姉妹は除かれます。
上記の1つに該当すれば、遺族(補償)年金の支給は停止されます。
他に順位者が存在するときは、次の順位者に支給がなされます。これを、「転給」 と言います。

ご質問ですが、妻が失権するのは、死亡したときか、再婚したときだけです。
実家の籍に戻るだけでは失権しません。
仮に将来、再婚されたときは、当然に失権することになりますが、この場合は、子供に転給され、18歳になるまでは遺族補償年金が支給されることになります。