Q10 労災保険の支給制限について

A 労災保険法12条の2、1項は、「労働者が故意に負傷、疾病、障害もしくは死亡またはその直接の原因となった事故を生じさせたときは、政府は保険給付を行わない。」 と規定しています。
さらに、2項では、「労働者が故意の犯罪行為もしくは重大な過失により、または正当な理由がなくて療養に関する指示に従わないことにより、負傷、疾病、障害もしくは死亡もしくはこれらの原因となった事故を生じさせ、または負傷、疾病、もしくは障害の程度を増進させ、もしくはその回復を妨げたときは、政府は、保険給付の全部または、一部を行わないことができる。」と追加的に規定しており、これを支給制限規定といいます。
具体的な制限の範囲は、休業補償給付、障害補償給付または障害給付であり、支給制限は保険給付の都度、給付額の30%とされています。

なにが、支給制限に該当するのでしょうか?
事故発生の直接の原因となった行為が、労働基準法、鉱山保安法、道路交通法等の法令上の危険防止に関する規定で罰則の付されているものに違反すると認められる場合とされています。

労災保険の支給制限について

私の解釈では、交通事故では重過失がこれに該当します。
重過失とは、飲酒運転、無免許運転、信号無視、踏み切りの警報機の無視、無謀運転等により交通事故が発生したとき、過労状態で居眠り運転をし、結果として信号無視で交通事故となったときも、これに該当します。