Q9 会社で20%を負担しても、休業補償給付を労災保険に請求できるか?

A さて、NPOジコイチの労災制度の説明をしておきます。
NPOジコイチは、小粒ながらも、社会保険制度を完備しています。

ショボイ規模ですから、事業所の負担はかなりなボデーブローとなっていますが、ご相談の被害者の皆様に健康保険や労災保険の適用を説明する以上、実は、未加入ですとなると、格好がつきません。
さらに、労保連労働災害共済に加入しており、仲間が労災事故で休業したときには、労災保険に上乗せの給付金が支給されます。
労災保険は休業補償給付として給付基礎日額の60%を、労働福祉事業の一環として休業特別支給金が20%支給されており、休業すれば80%が労災保険から支給されるのですが、NPOジコイチでは、共済から、さらに20%が上乗せ支給されるのです。

これにより仲間は、100%の休業給付が補償されているのです。

大企業では、会社の制度として上乗せを実施しているところがあります。
労災保険では、60%未満の賃金支給であれば、労災保険としての支給制限はありません。
例えば、40%を会社が上乗せ支給している場合、労働者は労災保険から80%を受領しますから、現実的には120%の支給を受けていることになります。

健康保険でも傷病手当金の請求が可能です。 この場合は、3分の2、66.66%が支給されるのですが、会社から補助がなされたときは、その分はカットされます。 これが労災保険との大きな違いです。
どうして、健康保険法58条では、「疾病に罹り、負傷しまたは分娩したる場合において、報酬の全部 または一部を受ける者に対してこれを受けることができる期間について傷病手当金または出産手当金を支給しない。
ただし、その受けることができる報酬の額が傷病手当金または出産手当金の額より小さいときは、その差額を支給する。」 と規定されているからです。