A 労働基準法第3条は、均等待遇として、使用者は、労働者の国籍、信条または社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取り扱いをしてはならないとしており、同法第4条では、使用者は、労働者が女性であることを理由として、賃金について、男性と差別的取り扱いをしてはならないと男女同一賃金の原則を定めています。
女のくせに? というのは、差別的言動であり、セクハラに該当する卑劣な行為なのです。
男女雇用機会均等法第2条の(基本理念)には、労働者が性別により差別されることなく、また、女性労働者にあっては、母性を尊重されつつ、充実した職業生活を営むことができるようにすることをその基本理念とすると定めています。
女性が安心して働ける職場をつくるには、職場の労働者が声を上げて、不法な行為や言動を力を合わせてやめさせる必要があります。
5)対処法
あなたが、勧奨退職、解雇、残業代の未払い、メンタルヘルス、いじめ、セクハラ、パワハラなどの問題に直面したときは、会社に意思表示をする前に、NPOジコイチに相談してください。
相談で、問題点を整理し、経験則を有する弁護士に引き継ぎます。
引継ぎを受けた弁護士も、争点を整理し、労働審判に向けて証拠の収集を行います。
あなたに寄り添って、証拠を収集するのは、チーム110のスタッフです。
例えば、タイムカードのない職場で、サービス残業が続いているときは、2、3カ月をかけて業務日報の作成を積み上げ、それを証拠とするのです。
タイムカードを打刻してからのサービス残業も、外部の警備会社が日報を残しているかの確認や、確認できないときは、詳細な業務日報を作成、これを積み上げて証拠とします。
熊に遭遇して死んだふりをすると、ゆっくり喰われます。
争いに勝利するには、ともかく証拠を積み上げることです。
証拠が集積できない状態で、「辞めてやる?」「訴えてやる?」など、感情を爆発させると、会社は、社内に箝口令を敷き、防御態勢に入ります。
そして、あなたが会社に出入りできないとなると、立証どころではなくなってしまうのです。
すべからく、労働問題で会社と対峙するときは、「死んだふり?」 が最大のポイントです。
完璧な証拠を収集して争いに勝利し、美酒に酔い痴れたいのであれば、ここは死んだふりで、温厚な社員を演出しなければなりません。
NPOジコイチは、早期の相談で、計画を立案し、勝利のサポートを展開しています。